部屋の使い勝手やイメージを大きく変えることのできる建具
最近は「建具屋」という言葉を聞かなくなりました。
建具とは、部屋の仕切りとして取り付けられた開閉式の設備のことです。
引き戸やドア、障子、襖などが建具になります。
建具は取り外すことができるため、複数の部屋を一つの空間として利用することが可能になります。
また、部屋のイメージを変えられるのも建具です。
引き戸
引き戸とはその名の通り、引いて開ける建具のことです。
引き戸の種類は大きく分けて「片引き戸」、「引き込み戸」、「引き違い戸」の3つになります。
①片引き戸
左右のいずれか片方に控え壁を設けます。
②引き込み戸
壁の内側に引き戸を格納する戸袋を設けます。
扉が完全に戸袋の中に隠れます。
③引き違い戸
2枚以上の扉で構成され、壁に引き代を設けません。
扉を開け放したとしても、扉がどこかに残ります。
引き戸のメリット
引き戸のメリットは、扉を横にスライドするだけで良いため、
ドアよりも体の動作が少なくて済みます。
開け閉めが容易で、開け閉めに要する空間も小さくできます。
また、10~20cmだけ開けておくということができるため、家の中の風通しにも有効的に使えます。
引き戸のデメリット
扉を閉めた時の気密性がドアに比べると少し落ちます。
従って、音などが周りに漏れやすくなります。
また、引き戸を動かすためのレールを設けるため、開け閉めの時に音が出ます。
その他、引き戸の場合は壁のスペースを取るため、
電気のスイッチやコンセントの取付け場所が制限されます。
ドア
建具の代表とも言えるのがドアです。
一般的にドアと呼ばれていますが、建築の世界では「開き戸」と呼ぶことが多くなっています。
ドアはデザインや種類が豊富になっており、取っ手などのパーツにも色々なものがあります。
なお、2枚の扉を使ったドアを「両開き戸」、または「観音開き戸」と言います。
収納部屋などによく使われています。
ドアのメリット
ドアは気密性が良いことで、音や臭いが部屋の外に出ません。
そのため、テレビを見たり、音楽を聴いたりする部屋にはドアが適します。
また、好みのデザインを採り入れられるため、部屋のイメージに合った装飾のドアを選択できます。
このように、ドアには部屋のインテリアという側面もあります。
その他、価格においては、引き戸よりも安価に造ることができます。
ドアのデメリット
ドアを開ける際に可動域(開ける空間)が必要になり、
また引き戸と比べると開けるために大きな動作が要ります。
従って、内開きのドアの場合は可動域が部屋の中に無駄なデッドスペースを作ることになります。
また、外開きのドアだと、廊下を歩いている人にぶつからないようにしなければなりません。
さらに、外開きのドアは荷物を持って部屋に入る時に、扉を開けるのに手間がかかります。
折れ戸
近年、増えてきている建具が折れ戸です。
クローゼットやバスルームに設置されることが多くなっており、
全体を大きく開けたい時に使われています。
特に、バスルームは折れ戸が大きな効果を発揮します。
バスルームは部屋自体があまり大きくないため、引き戸は使えません。
また、ドアの場合も外開きではなく、内開きにすることが多くなります。
ところが、内開きにした場合、高齢者などが中で具合いが悪くなって倒れた時に、
ドアが体にぶつかって開けられなくなります。
折れ戸の場合は2つ折り、3つ折りにたためるため、
ドアを開けるためのスペースが小さくて済みます。
バスルームに欠かせないのが折れ戸です。
まとめ
一言で建具と言っても色々な種類があるため、
それぞれの建具の特性を活かした使い方が大切になります。
なお、建具は面積の大きいものが多いため、部屋の印象を左右することになります。
部屋のインテリアに合わせて建具を選択することが重要です。
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